1989-06-01 平成元年6月 月々の句 裏道に擁し大魚をまた遁す追究の逸れ矢は悔いに雪くべく大凡の落ち絡まんと雄蕊雌蕊お粗末に終始ジンクス眠くなる一本がのたうつどこかの風景で即妙を生む酒のゆたかさ矩越えずやさしかり遠出の露の花ながら生々流転ひたすら思い止まざり数ならぬ身の程辿る道しるべ死に瀕し夜明け告げて鐘が問う