1989-04-01 平成元年4月 月々の句 囁きは春でうなずく胸のうち群れをなす鳥の痛みも同じくて叱られた年寄りぬるい茶を前に運と根残り少なもそれがある退陣の轍惜別とも違う栄光の座を去る濁り捨て残し不倫後ずさり倫理はしかめ面受け皿の白いちまいの見せ返し天誅の一撃を俟つ根の深さ旗はまばらに休養の気は揃う