(平成元年2月)

雁首を揃えていつそ御し難く

遁辞すら見る見る水が増えて来た

薬袋の折り目きちんと陽のこぼれ

みな行方持てり馴れ馴れしい風か

小見出しで往生際をまたずらし

釈明の不透明度を漕ぎあぐみ

こだわらぬ顔して実は狂い出し

なだめやるドラマこちらもそうだった

旅は濃く古代微笑に抱かれてる

警世の出山のうた踊り出よ