1988-03-25 二月 月々の句 ぐるり山々四季の歌世過ぎうた 低き山高き山その処を得 山連ね馴染み貌なる松本城 暮れなずむ山の麓の灯はたしか 山に育ち倦かず栖むべき日の慣い 友一人ふたり微恙が絡みゆく 心おきなく湯たんぽで洗う顔 刃のおもて鱗いちまいへばりつく ぬばたまの夜より弾き出す句のしらべ 増刷の歌集鎧うおんなの血