二月

   入れ知恵のかばかり足して憂い気に


   朝まだき祈りこめるか鐘とどく


   老実にほど遠き身のさりげなや


   整理する気負いやさしい闇がある


   問いかけの幽かな物の怪に出逢う


   去り際にほんとの顔が言い糾し


   とめどなき思いこんがり焦げてきた


   それぞれにまとまるまでを漕いでゆく


   公に私に我欲の膿がふくれ出す


   辞任するため腥き首っ玉