一月

   天に賀し地に賀し旦いただかせ


   のびやかに年の始めのうた古く


   凛々しかりおどろおどろの世を分けて


   冬の花ひっそり閑と水が欲し


   矩り越えぬやや衰えの寄り添うか


   元よりしるけしたまゆらの露のいのち


   身に覚えありげに濡らす粉雪は


   いじらしや残り少なき日を埋めよ


   みんなついて来いと強がりあったっけ


   追い越されゆく従容の気を組もう