1987-07-25 七月 月々の句 衰えを口に休まる思いとか さりげなくいのち拾いを得て つつましく齢の祭りの宥め合い 笹舟のほどよさ泛ぶ目にしるく 生きてればこその記憶を大事がる 沈静化民意の彩のひたぶるに 呼び覚ます疼きふつふつ意を糾し 婉曲に咎められての綱渡り 杳かなる加害直視の鉦を打つ 当たる人勝つ者くぐる門がある