1987-03-25 三月 月々の句 眼福を肥やす残んの日照り雨 ぶきっちょの拍手あたり誰もいず ゆるやかな真夜のいばりにもたれかけ 身に覚えあってぽとぽと濡れ初め 泥まみれ得意のわざをいつ出すか 混迷の度に乗っかって鞭揮う 懊悩のゆさぶり水のひと味に 覚束な思いのたけのなかばする 浪人はいくたり春がへし曲がる 尾羽打ち枯れまた磨く道あれな