二月

   雪のこまかさ老いを病む便りなり


   首筋にひと雫なに覚らせる


   追求と弁解コップ注ぎ得たり


   在す顔失いし顔語らんか


   思いとは深き夢見しままつなぐ


   人肌の繰り言抱くや鉄の冷え


   救出の星の色めき出す大地


   海難の冬の柩は上がり来る


   記念日の物言いひずみ曳く重く


   老いたるか問う国の旗そして歌