1987-02-25 二月 月々の句 雪のこまかさ老いを病む便りなり 首筋にひと雫なに覚らせる 追求と弁解コップ注ぎ得たり 在す顔失いし顔語らんか 思いとは深き夢見しままつなぐ 人肌の繰り言抱くや鉄の冷え 救出の星の色めき出す大地 海難の冬の柩は上がり来る 記念日の物言いひずみ曳く重く 老いたるか問う国の旗そして歌