1987-01-25 一月 月々の句 納めやすき税のおしゃべりが止まる たぐるほかなきいっぽんの緩む綱 取り残すまでの思いをゆらめかせ いまここに在るを観じて一刹那 何を負うべきか日ごろの数え唄 はしくれの修業の徒たる重しとぞ 奈落から仕掛け車がよく回る つぐないの遍路の笠のくずし文字 折れ葦よ時のきざみを重んじる 同人竹内伊佐緒さん逝く 正月二日まさに大樹は眠る