1986-12-25 十二月 月々の句 松本のからだをゴッシゴッシと洗う 嗜みの髭がきっちり発車する お神火よ馴染みの顔を待つ本気 行き過ぎと蛮勇曝す面の皮 象徴の現実に化しゆく薄毛 増税と減税の間にかぶる泥 稚な顔そのままの訃を重くする 根果ててないない尽くし辿り着き 苦しむか楽かぽつんとしおらしく どこか壊れかけ繕う気の運び