三月

   友衷う風花過ぎし日を濡らす


   耳にある声音さよなら世を隔て


   求めやすき道に願う小さな負


   死んだふり虫の本音の鎮まり来


   寄り添えばうからやからのゆるむまま


   景況のかげりコツンと老いを叩く


   どの山もすがた持ち合い呼びたげな


   いのち長かれくすくすと笑み給う


   百二十充ち満ちてあふれるばかり


   内乱の名の正解布くひたぶるに