1986-02-25 二月 月々の句 齢にして立ち居振る舞い案じても 数ならぬ身の頑なに強張るや こまやかに老いのはじらいあらばこそ 授かりしいのち安けく小刻みに 白鳥の身じろぎ凍みのあたりから 科学の死ふてぶてしくもフロンティア 星となる死の尊厳を問い返し 豪雪と酷寒隣り合う憂き目 焼け跡を弔う小雪ただに消え あげつらう一票泣かす汗べとべと