二月

   齢にして立ち居振る舞い案じても


   数ならぬ身の頑なに強張るや


   こまやかに老いのはじらいあらばこそ


   授かりしいのち安けく小刻みに


   白鳥の身じろぎ凍みのあたりから


   科学の死ふてぶてしくもフロンティア


   星となる死の尊厳を問い返し


   豪雪と酷寒隣り合う憂き目


   焼け跡を弔う小雪ただに消え


   あげつらう一票泣かす汗べとべと