1985-09-25 九月 月々の句 写されし老いのたしかなほとぼりよ たはやすき思いに過ぎぬもたいなし 身の上の挨拶となる殊更に 浅からぬ世に生き通す身をゆだね 近き山遠き山みなわがいのち 故もなく齢の痛みにくるまるか 祭り笛俗世を洗う耳を洗う かかる世にして明るさを気付き合う 秋の切符浮き雲たちと気があって ワイン党イッキイッキの手に乗らず