二月

   世の中の数あるなかの首根っ子


   休肝日までは届かぬほんの量


   息長く厨のばばのいさぎよし


   じじむさくことの収まるまで眺め


   遅い梅過去あるひとを描かせて


   前の話でくすぶっている打算


   意味すれどさこそ気づかず通り過ぎ


   さて罪なことといつしかわが痛み


   青春の喪に触れつづくスキーバス

              (ダムの事故)



   献花熱しきょうもいちつちひた走り