1985-01-25 一月 月々の句 当てあっての話小さくかしこまる たまゆらの露の安けさ貰うとき おどろおどろ救いの神の手を浸し 人間のめでたき顔をこそ掠め 田舎銀座祭り囃子の江戸浪速 マスメディアひしめく底の溜まり水 犯行の電話はしないまま尻尾 男去るや栄光の座のみならず だませない自分の甘さだけ噛んで 老い先の止まり木きょうを読んでいて