十一月

   よく眠りよく垂れ有為に近付かな


   さらでだに共々ならず別世界


   占わるまでもなく闘老を灯し


   為すべきに遭うその奮いこそ待たれ


   飽食と飢えを率いる天の声


   言い訳になお余りあるこすり方


   旧紙幣強がりながら消えるのみ


   五〇〇号わが師好き友しかと受く


   五〇〇号山に守られ弾き語り