1984-09-25 九月 月々の句 老いを病む雪崩はひたと待つほどに かりそめのさわりは老いのひと峠 いずれその日あれこそばゆき夢枕 長野県西部地震 襲うも瞬時決めつけ無口なり 爪跡のうえに炊出しひたすらな 学説が読みとり地震輪廻噴く 救援の爆音思いやる現地 人心に触れ学説の地に揺れ 行方不明ここに住み合える人の祈り もうひとつの国防を負う呼び覚まし