七月

   いつか寝に入るさてもあなどり難や


   水面下ときに見せしは甘き首


   とっぷりと昏れゆく老いの飾り付け


   答えにはならぬ答えの驕り際


   ほとぼりの冷めし世過ぎ横たわり


   たかが勝ち負けにじれ合うてれかくし


   断末魔忝なきを抱かせてく


   なだからかなみどり昔の詮なきか


   てきぱきと読みに容赦もなく回る


   冤罪へ被害家族の捨て小舟