1983-12-25 十二月 月々の句 寒がりとシラケ合唱こだまする 世代交替よそごとならず平手打ち 田中票津々浦々の雪が舞う 伯仲の意地をせっせと磨き上げ 当落の味は他人がやっさもさ 気の知れた仲の微恙のいつか過ぎ なだらかな丘と話して老いに足る 美しい老いのかなたをさぐらねば 乗り越える老いの深まりまかすとき はぐれ鳥冬はまさしく白となる