1983-09-25 九月 月々の句 父の歳にてくてく歩くいい秋よ 澄んだ目に逢いたいという友を持つ 健やかな老いをくるんだ日の【人篇の愉】み 涙などない別れしてうなずくか また元の道に戻ってたかぶらす 心やる訣別旧き戦火の詩 朝を得て籠の囀りとも合わし ぐるり山々見残しの雲胸に なだからに行き着く齢のあるがまま 温める記憶のいまのつつましや