1983-03-25 三月 月々の句 山河あり歓びの目に過去を拭く たまゆらの朝の寝覚めに置くいのち 予報当たる雨を聞く耳持ち合わせ パロデイに食う道がある世のうめき 安楽死そこで自分を見つめてか しくしくと寿命嘆かず陽の恵み ぬすびとの大物だけになお喜劇 因業の喪の素早さに掌を合わし 深い目のなかで記念の品選ぶ 忘れては風に読まれている雑誌