1982-12-25 十二月 月々の句 打ち明けるまでなく狐とのわたり合い 支持率に照らし布陣を怠らず 這い上がる神の手ならぬ手を添える 喪の便り年の瀬そこだけが乾く 句を尋ね余生の翳はおのずから 失いしものを求めて焦げに逢う ひらめきを向こうでも持つ歩み寄り そぎおとす齢のみちびきかと縋り はしたなき涙この上なく近い 冬の雨微恙の頬をたしかめに