1982-05-25 五月 月々の句 酔いのうたた寝宥されし足の裏 かばう瞳と合う気を叱りもとのまま 落ち椿何やら老いにからまって 枯れすすきやがて落ち着くものならば どんな言葉を拾い出す老眼鏡 紛争へ近所の隠居説を為す 垂れ幕のシーン自存を盾とする 行革の思案にあまる向こう側 友の喪のここは安曇野ひれ伏すか 骨壷を抱く友の子はまたわが子