1982-02-25 二月 月々の句 破れ太鼓捨てぬ世間につかまるか 年染みて狸おもたく月さがす 束の間の想いも知れたほどのけり 指折って叱り手ほしき受け身なり のめのめと片膝だけの軽き痴話 旅がらす律儀風情の夢さます 分別をどこへおとした枯尾花 ねたましく表紙の女ひとくさり ごしごしと鬼の涙のあとやさき 表現の自由あしたはどう燃える