1982-01-25 一月 月々の句 裸木の膚にわたしを縋らせる 取り乱すはしたなき際写しすぎ さだめ持つことわりいつかふれていて 一病息災の友の便りの波がしら 長らえば妻の寝息を聞きとって しかすがに老いに語らい夜を早め またよしとするはからいを享け合うよ 身の塵をはらう静かなゆくえなり 飾らない夢で終って自分らし 枯木立黙っていっそ語りかけ