1981-08-25 八月 月々の句 過去だけの思いに流し安んじる 生きている証し澱みのその隅に むらさきのいろ遠のいてゆく灯り あとやさきうすくれないを描かしめ 拭うべき恥ことさらの顔ならで わやわやと遠い親戚宿とって こと金が語る仕組みに乗ぜられ さて静かな道と気がつく肩を寄せ たあいなく近い他人と気を廻し それだけの生きかたもろもろの仕止め