1981-02-25 二月 月々の句 億の字を避けて通れぬ別世界 世のよごれ光る涙で拭いたまで 箸運ぶこの恙なさ絵になるか どっちも生きてゆくポロポロをのぞかせず 折角の好餌鴉に啼かれたり 恰好のわるさ答えるまでもなく 罪かばいたがって知るや息使い 頭の体操という救いの手 他人様のことに気を置くもたれ合い いとおしく便意が告げる目を開いて