1980-06-25 六月 月々の句 早起きのカッコー山の町をたしかめ 駆け引きのなまぐささ貌吾ならず もろく潰えし史実あり気を収め 生活をずらす怠り見つけたか 一生にいちどというを繰り返し このへんで気がつくべきを大人げな 冷たい水で顔を洗う自分がある 投げてやる縄ありほどほどの慈悲 死に花を咲かすという誰に明かして 黙らせてあとひと言のまぶしかり