1980-03-25 三月 月々の句 世を憂いながらたしかに脱糞す 陣笠を冠るどうやらなりきって 頼られる齢のへだたり思いやる 自分らし道に気付いておそからず 指導する道草食ってあらたまり 町をよくする年嵩となる始末 生き残る稼ぎの話して他人 いまはただ妻の寝息と共にある 見返していつかおごりを想わしめ 老病死人はそれぞれ名を持って