1980-02-25 二月 月々の句 どろどろをかぶる機もなく老いの果て 濡れ帰るたのしとせしに身をすくめ あとやさき悟らせてやる黙ってる 替え唄の世におかしくもなくまみれ 愛の鞭覚え戯れ画の重くなる まっすぐな路に乾いて思い置く 狂う凧静かな凧のいずれとも 冬の雨何かが待たれ消してゆく 聞いてやるだけの無聊に触れただけ 腐った男を据え女歩き出す