1980-01-25 一月 月々の句 いつからか老いの判断ともなって 身に覚えある証しなりちさくとも 取り込みをぬけ出してくる思いよう あとやさき知る身のいまを振舞って 冬へ咲く花のこころに近付かせ 遠い想いが何故かそばにいてくれる 終わる道からそれた小さなこみち 見えぬ手の這い出してまだあたたかし 冬に栖みつくふるさとにまだ抱かれ 望み持たすほのかな夢のうすあかり