1979-11-01 十一月 月々の句 十月二十八日 木曽御岳異変 現象に黙す一服の地の唸り 天と地の声とも思う火を噴かせ 眠りから覚めしたたかにしたたかに噴く にごりゆく世に噴く怒りとも念じ 灰は上空を圧しなお炊ぐ村 わいせつと猥褻の差の純度感 美の極地絶頂にいて撮り直し 塗りつぶす手管メリハリ利いてくる 芸術か陳列か眸は夢ごこち 刑法の硬さ通念との耳打ち