七月

   集まった愚直の澄んだ目を思う


   どこにでもころがる首で覚えられ


   生まの身のほんとの勁さ顔を出し


   やっと触れてくるもどかしさわからせて


   散り際の何故か落ち着く話する


   まとまってやる齢を持ちそれらしく


   年寄りの思案のほかのうすぼんやり


   黙らせに来たお粗末の手を交し


   おどろおどろしく逃げ口は斜にかまえ


   気休めの酔いをぬくめてたくらみなし