1979-07-01 七月 月々の句 集まった愚直の澄んだ目を思う どこにでもころがる首で覚えられ 生まの身のほんとの勁さ顔を出し やっと触れてくるもどかしさわからせて 散り際の何故か落ち着く話する まとまってやる齢を持ちそれらしく 年寄りの思案のほかのうすぼんやり 黙らせに来たお粗末の手を交し おどろおどろしく逃げ口は斜にかまえ 気休めの酔いをぬくめてたくらみなし