1979-04-01 四月 月々の句 どこを押しても出ぬ智恵で相手欲し 後味のよさに浮かばれてくわが身 ここにして乱れる老いを叱りながら 胸底のかく惧れあり寝に入るか 涙そこに置く人知れぬこそよけれ 静かな日やがて伝わるわがこころ ふと覚えあれば枕に乗せたケリ 残飯にありつくほどのそんな運 物怖もないご返盃を片付け いじらしく女に励む横っ面