1978-11-01 十一月 月々の句 ほんとうの姿だと知る短かり 出直しのおくれに失す飾らない 目立たないありよう意識して座る うたがいを知らぬその目を負うて来た とどめゆく果てあり仮りの身と思い 望まれたその日だったと通り過ぎ 順応に向けておちつく自分なら 生き生きと物のためしをくりかえし 手のうちをいつか見分けてうながされ 安楽死まだ間があると議論せず