1978-10-01 十月 月々の句 ひとりして雨もたいなし妻と聞き 打ち寄せる波呼んでいる波すぐそこに 留守と知る秋草ただに目に残し 友恙ありや昔を思い過ぐ そそくさと散歩わが足馴染みたし 定命に行き着く契りよこたわる 乱れありわがはしたなさ叱り置く 無下にことわるまでもなし弱き身の じっくりと考えて見る遥かな世間 ほほえみを交しながらの折り返し