1978-08-01 八月 月々の句 道連れのいつか別れを思いやり ほんとうの姿の際にからまって 寄り添いのほどほど離れゆく雲よ ことわりのたしかなさだめ背負いながら 閉じる目の思いなしただ安けきや 消されゆく果てはしなくもおもい過ぐ 愚かにもさがさんとするもうひとつ 自分の影を拾いながら無に収む もろもろの声をしずめてひとつになる かかわりのなしとは言わでつき当たり