四月

  人の身を思う地変はよそながら


  抵抗の真意の底で傷め合い


  一介の職こだわらず長い道


  四つ子五つ子並び長生きテレかくす


  やがて来るものの気に自分をためし


  長寿いま静かな夢として遠し


  齢かさねゆくおもさ持ちおこたらず


  誰にもさからわずひとりのみちのり


  さがし合いとまどう心ひきたたせ


  くちずさむ歌ありなぜか息付いて