一月

いたずらな言葉のうらで図ろうとする

ゆずれのあたたかさ応えてくれる

姿やつしそこまできていた波打ち際

たとえばなしにくるまっていてせりふを覚え

一生のおかしさを知るほんとうの貌

自分が消えてゆくその意識まにまに

儲けすくなき歩み黙ってついて

磨かれた個性生きて来たことも

安らかないびきつて添った長さだよ

打ち明けられるこわさ雪降り雪降らし