1977-11-25 十一月 月々の句 身に覚えなきいたずらな鞭を見せ 曲りなりに静かな水と合わせたり たたかいの向こうの虹も画きいし おおよそを掴み笑いにまぎらわす ものごとの一心に触れひとりぼち ひとつの陶器のたたずまい許すなり なにもかも自然に帰りたがりだしか もろき世の聞きしにまさる業という 何故かひとごととするいまいまし ある老女の受賞に乞われ 喜びに白髪の艶のたのもしや