1977-07-25 七月 月々の句 つとめて慎しみの底にいる弱気 夏草の勁き願いをみなぎらせ このひと握りの嘆きを打ち払い 求めゆく道なり老いの醜くとも 齢のすがたのおかしくもなだめたり 夢を見違えしと生まの身をゆだね 気にしない素振りできょうの敵に遭い 黙秘権過去への鞭を耳にするか 甘栗の淡き思いを泳ぎながら ひとくさり男っ気残したがって