1977-05-25 五月 月々の句 ゆれ動くほどのしじまに身を置いて いつとなく去る身のあかし口にせず あきらかに負けた顔して水をひねり つながらぬ至らなさいま生まの身に 確執にまぎれるひとりだけのこと 伯仲下悲憤昂奮して読めず すれずれに暗中模索声を呑み 予想図へ逆転の目が熱くなる 相討ちのなかに求める点を指し 伯仲におちつきのない座りだこ