1977-04-25 四月 月々の句 望むべくその手その目をとぎすまし 侮らず求めてやまぬ道のりよ 色付けて俗世にまぎれまた放ち ひとは生享けて巧みを願われる そのときの目覚め発止とたがわざる 魂を入れる技おのずと興り 闇にひらめかんか古きものをぬくめ 心との遍路の静かなるひとすじ 現実を充たしめ未完思わずに 道草の寄る辺のまことめくばかり