1976-08-25 八月 月々の句 自らを恃まんとする身の証し 接点をぼかして敗けを背負いながら 圧政のなかで生まれた血の騒ぎ 人のうめきひたすらにきくひとりとし すがるものへの祈りただ遠巻きに 終ったあとのさわやかさそれで足り 汚れ金口拭き合える身の飾り 外国へ邦を見にゆき金いくばく 暗き世のしばし保革の鬨の声 下積みの民のこころの潮騒よ