五月 

   なぜか静かな道としてまた踏まえ


   小さな夢なりし忘れずに見たがって


   黙ってかえす笑顔中途半端かな


   許されるぬ膝で見事な逃げを打ち


   身にしみる語りのこわく遠き日よ


   いつか姿を変えていじめに立ちあがり


   生き儲けの顔をしながら月へうそぶく


   見る側に億という金ひるがえる


   むかしおかしくてその記憶呼んでいた