1976-01-25 一月 月々の句 思いきり降るゆき君も見ているね ひたすらな雪か野暮用もうひとつ 稼ぐ身の真面目な雪に振る舞われ 涙ぐむ雪はそのとき消えしとか 許す気のむかしむかしの雪が降り 悠々とゆき降るここに訃のありか 罪深く雪は次第に落ちて来た すすり泣く雪はさやけさ降りとどけ ずしりと重い千両箱 ゆきがちらちら 時効を前に雪ほんとうらしく降れ