十一月

   気の持ちようと後影おいて来た


   一歩退く思惑がぬくめられ


   立ち直る目と合うみんな立ち去って


   口ほどもなくへなへなと坐らされ


   倒産の名の粛として明日がつづき


   みにくい風景を拭く心の旅


   老いを鞭打つ働く手重ねたり


   まだ若い気のすんなりと見せ合いし


   強がりを見せる笑いを読んでやり


   違法ストスト権ストにもみぬかれ