1975-03-25 三月 月々の句 野に下るかの頬冠りまだ取らず 華やかに去ったのでない指ざされ 前首相らしい貫禄とも言わず 泣き泣きも狸寝入りをゆり起し 収税の大と小とが耳打ちし 賑やかに新聞ダネの春が来た 一介の庶民に落ちて節聞かず してやった満足感がわびしいな ガタの来た新幹線で目覚めさせ 日本列島無音車がゆく夢を見し