1974-12-25 十二月 月々の句 ゆっくりと歩く北風馴染ませて 何か不足な言葉尻捉えたり 敗れ去るいさぎよさ陽を浴びながら 思案した顔で雪道つづくなり 意気揚がるまさしく雪は頬を打ち もろく潰えて人の死に触れたばかり 一片の雲のゆくえと知って佇ち まっとうな話黙って従いてゆく ややおちつきを取り戻し歩を早め 大言壮語のあとをにごさずに